其の六  状況を把握できた!いよいよ「戦略づくり」の実行

其の五でもお伝えしました通り、施設特性が理解できたのに闇雲に販売活動する必要はないですよね。
どのタイミングで何が必要か、どの市場に向けてどの様なプランニングを実行するか、リードタイムなどを考慮しながら特典や価格の差別化を図るなど、色々な策を講じて営業活動=集客活動が実行できると考えます。

正直なところを申し上げると『戦略づくり』は私たちマーケティング事業者の商品そのものなので余り具体的なお話をしてしまうと自らの存在価値を失うことになると思っています。が、折角なので具体的な戦略(営業活動=集客活動)の一例をここでご紹介いたします。

特別な方法ではございませんのでガッカリされるかもしれませんが、施設特性を自己分析した上で実行するのとそうでは無いのでは、効果が大きく異なると思いますので、既にいくつかのデータ蓄積をされている方々には、今までの成果とは異なる結果に至ると想像いたします。

ここでご紹介する手法は、「DM戦略」です。
昔から実行されている方々も多いと思います。チラシやハガキ、メールやLINEなども活用されているかもしれませんね。その昔からある手法について今更と思われるかもしれませんが、しっかりと施設の特性を理解し、どのタイミングでどの様な情報を提供するか、またどの様な表現形式を活用するかを考慮するだけで大きく結果が異なるということを強くお伝えしたいのが敢えてご紹介する理由です。

さらには、「顧客データ」をしっかりと分析できていれば、同時に顧客情報も精査し「どの様な方」に「どのタイミング」で「何を情報提供する」かでもDM効果は異なります!

『DM戦略』は、「いつ・どの様な方に・どんな情報を」を
精査できていれば最大効果を発揮する。

通常DMでは、費用対効果を重視する事が多々あるかと思います。
もちろん、折角宣伝広告費用をかけるならば最大限の成果を出せる事が望ましいと思いますが、DM戦略は、それだけに着目して実行有無を判断されている場合、本来の活用するタイミングを逸してしまっているケースも多くあります。

是非、CS(顧客満足度)の向上集客底上げの目的でDM戦略を実行されることをお勧めします!
12ヶ月の間、エリア特性としてどうしても稼働(集客)が低下するタイミングがあるという場合、この低下する月の1ヶ月前にある特定の顧客に特別なプランニングをDM提案してみてください。その特別なプランニングでは、顧客データから得た高い評価を得られているポイントがしっかりと反映されていることが重要になります!その際に今までご来館をいただけていないご家族やお友達を誘って行きたいと思っていただける様なご案内であればさらにGOODです!DMの魅せ方、表現の仕方で全て実行できるはず!お客様が行きたいと思うタイミングとは異なるかもしれませんが、それを上回る特別感、お得感が表現できれば、必ずある一定の集客が実現できます。

稼働が低下する1ケ月前にお客様にDM提案を。

言い方は悪いのですが、ほっておいても来てくれるタイミングにわざわざ費用を捻出して宣伝をするよりも来て欲しいタイミングにお越しいただけ、さらにはお客様が喜んでいただけるのであれば一石二鳥ですよね!DMの費用対効果を考えれば、それほど大きな成果として評価されないかもしれませんが、経営的に必要な売上(集客)が確保できることが最重要課題として捉えるならば、実行価値は高いと考えます。お客様からも楽しみにお待ちいただけるある種プレゼントとして考えると面白いですね。

市場ごとの特性があり、季節性要素=タイミングがあり、エリア特性があり、何よりも施設特性があります。それらをしっかりと把握し、自らの強みと弱みがどの様に存在するかを受け止めた上で工夫をして営業活動が実行できれば、必ず今以上の結果を得られると考えます。